「需要をつくる」発想でWebサービスを考える
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Webサービス, ビジネス・マーケティング 需要
Webサービスの運営にしても商売にしても、一番難しく、そして一番重要なのが「需要を掴むこと」ではないでしょうか。
需要の種類
需要を掴むという意味には、
- 「今ある需要を刈り取る」
- 「新たに需要をつくり出す」
の2種類があると思います。
前者は需要が顕在化しているので何を提供すれば良いのかを考えやすいです。が、他社との競争がある以上、限られたパイ(ヒト・カネ・時間etc.)の奪い合いになります。後者は当たると大きいものの、何を提供すれば良いのかがわからなかったり、わかってもつくるor提供する方法が困難だったりします(だからこそ現状存在しない)。
企業(または個人)のスタンスによってどちらのスタイルで需要を取りに行くか分かれると思いますが、やっぱり夢があるのは後者ではないでしょうか。当たればホームランでスケールする余地が大きい。競合との消耗戦ではなく、お客さまの方を向いて期待を超えることに注力する仕事。もちろんその分難易度が高かったり不確定要素が多くて博打的だったりしますが、勝負事が好きな人なら憧れるパターンだと思います。
需要をつくる考え方
「需要をつくり出すってどうやるの?」
こうすればできる、なんて方程式があれば楽ですが、さすがにそんな単純ではありません。ですが、「考え方」の部分ではある程度ヒントがあるのかなと思います。以下はホンダ創業者の本田宗一郎さんの言葉です。
食糧のように一定の需要があって供給がリードされる場合もある。しかしこれとても革命的な食品の発見があったら、どんな関係になるか知れない。私はつねに需要は、アイデアと生産手段によってつくりだすものだと考えている。
戦後、コウモリ傘の需要は異常な強さだった。たちまち誰も彼もその生産にのりだしまたたくまに供給がゆきわたり、生産過剰になってしまった。メーカーは倒産しはじめた。そこで、ある人が折畳み式の傘を考案した。需要がなくなったはずの傘は、再び飛ぶように売れた。
アイデアが需要をつくりだしたという一例だが、これには人生に、仕事に、大いに考えさせられるものがある。
本田宗一郎『得手に帆を揚げて』より
需要をつくり出す、しかも狙って当てるにはどうしたら良いのかを考える上で、この話はとても参考になります。
まず第一に「需要があるもの」を扱う。その中で発想の違いで勝負する。上記引用を参照すると、まずコウモリ傘を扱う。そこで折り畳み傘をつくる。
まさに言うは易しという気がしますが、考え方の型としては大変重要だと思います。この型があれば、思いつきで独り善がりの商品・サービスをつくってニーズの無さに苦しむ可能性を多少なりとも減らすことができるのではないでしょうか。# 私はその失敗をしたクチです。
まとめ
というわけで、例えば新しくWebサービスをつくるなら「かつて需要があったことは確実だけれども今は供給が行き渡って売れなくなったもの ⇒ それを置き換えるナニカ」に焦点を当てて考えるのが良いかもしれません。
さて、今の時代Webにおける「コウモリ傘」は何だろうか?
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